本項では、長さの単位であるフィートについて解説します。
フィートは、主に米国で使用されるヤード・ポンド法における長さの単位です。
フィートの単位には \(\large{\rm{ft}}\) を使用します。
現在の定義では、\(\large{1 \hspace{1pt}}\)フィートの長さは \(\large{0.3048 \hspace{2pt}\rm{m}}\) とされています。
\(\large{1 \hspace{1pt}}\)フィートが \(\large{30.48 \hspace{2pt}\rm{cm}}\) であることから
『 1フィート は 約\(\large{\boldsymbol{30 \hspace{2pt}\rm{cm}}}\) 』
と覚えておくと値を換算しやすくなります。
\(\large{1 \hspace{1pt}}\)フィートが \(\large{30.48 \hspace{2pt}\rm{cm}}\) であることから $$\large{5 \times 30.48 = 152.4 \rm{cm}}$$ と求められます。
ヤード・ポンド法では、\(\large{1 \hspace{1pt}}\)フィートは \(\large{12 \hspace{2 pt}}\)インチ (単位:\(\large{\rm{in}}\)) と定義されています。
上記の関係から、インチとフィートの単位の変換は十二進法となります。
\(\large{10}\) インチ が \(\large{1}\) フィートではなく、\(\large{12}\) インチ が \(\large{1}\) フィートとなる点に注意が必要です。
また、\(\large{1}\)ヤード は \(\large{3 \hspace{1pt}}\)フィート と定義されています。
つまり、上記の関係から \(\large{3\hspace{2pt}}\)フィート が \(\large{1\hspace{2pt}}\)ヤード に変換されることになります。
上記の関係から \(\large{1 \hspace{1pt}}\)ヤード を フィート・インチ に単位変換すると $$\large{1\hspace{3pt}\rm{yd} = 3\hspace{3pt}\rm{ft} = 36\hspace{3pt}\rm{in}}$$ となります。
また、\(\large{1 \hspace{1pt}}\)インチ を フィート・ヤード に単位変換すると $$\large{1\hspace{3pt}\rm{in} = \frac{1}{12}\hspace{3pt}\rm{ft} = \frac{1}{36}\hspace{3pt}\rm{yd}}$$ となります。
\(\large{1 \hspace{1pt}}\)ヤード・\(\large{1 \hspace{1pt}}\)フィート・\(\large{1 \hspace{1pt}}\)インチ を メートル単位に変換すると以下のようになります。
\(\large{1 \hspace{1pt}}\)メートル・\(\large{1 \hspace{1pt}}\)ヤード・\(\large{1 \hspace{1pt}}\)フィート・\(\large{1 \hspace{1pt}}\)インチの長さの関係を図にすると、以下のようになります。
フィートの単位は プライム『\(\large{'}\)』 を使って表記されることがあります。
例えば、\(\large{8'}\) は \(\large{8\hspace{2pt}\rm{ft}}\) (\(\large{8\hspace{2pt}}\)フィート) のことを意味します。
また、インチは ダブルプライム『\(\large{ ^"}\)』 により表記されることがあります。
そのため、例えば \(\large{8'\hspace{2pt}5^"}\) は \(\large{8\hspace{2pt}\rm{ft}\hspace{2pt}5\hspace{2pt}\rm{in}}\) (\(\large{8\hspace{2pt}}\)フィート \(\large{5\hspace{2pt}}\)インチ) を意味します。
\(\large{1\hspace{3pt}\rm{ft} = 12\hspace{3pt}\rm{in}}\) の関係があるため、 $$\large{4.5\hspace{2pt}\rm{ft} \times 12 = 54\hspace{2pt}\rm{in}}$$ すなわち、\(\large{4.5\hspace{1pt}}\)フィートは \(\large{54\hspace{1pt}}\)インチと求めることができます。
また、\(\large{1 \hspace{1pt}}\)フィートが \(\large{30.48 \hspace{2pt}\rm{cm}}\) であることから $$\large{4.5 \times 30.48 = 137.16 \hspace{2pt}\rm{cm}}$$ と求められます。
\(\large{1\hspace{3pt}\rm{ft} = 12\hspace{3pt}\rm{in}}\) の関係があるため、 $$\large{4\hspace{2pt}\rm{ft} \times 12 + 5\hspace{2pt}in= 53\hspace{2pt}\rm{in}}$$ すなわち、\(\large{4\hspace{1pt}}\)フィート \(\large{5\hspace{1pt}}\)インチは \(\large{53\hspace{1pt}}\)インチと求めることができます。
また、\(\large{1 \hspace{1pt}}\)フィートが \(\large{30.48 \hspace{2pt}\rm{cm}}\) であることから $$\large{\left(4 + \frac{5}{12} \right) \times 30.48 = 134.62 \hspace{2pt}\rm{cm}}$$ と求められます。
先述したように、インチからフィートに単位を変換するときは十二進法を用いるため、\(\large{4.5 \hspace{1pt}}\)フィート と \(\large{4\hspace{1pt}}\)フィート \(\large{5\hspace{1pt}}\)インチ は異なる長さを表す点に注意が必要です。
以下の表に、\(\large{1 \hspace{2pt}\rm{ft}}\) から \(\large{10 \hspace{2pt}\rm{ft}}\) までを メートルに換算した表を示します。
また、以下の表に \(\large{11 \hspace{2pt}\rm{ft}}\) から \(\large{20 \hspace{2pt}\rm{ft}}\) までを メートルに換算した表を示します。
フィートとメートルの単位を換算するツールです。
空欄に半角数字を入力し、『換算実行』を押してください。
また、分数は 半角記号 / を使用して 『1/4』などと入力してください。
(フィート以外の単位にも対応した 長さの単位換算ツール を公開しています。)
【元の長さの入力】
フィート
元の長さ | \(\large{\rm{m}}\) に換算 | \(\large{\rm{cm}}\) に換算 |
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【元の長さの入力】
元の長さ | \(\large{\rm{ft}}\) に換算 |
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