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温度の単位 : 摂氏・華氏

本項では、温度の単位である摂氏・華氏について解説します。

【1】摂氏・華氏とは

本章では、温度の単位である摂氏・華氏について簡単に説明します。

・摂氏とは

摂氏とは、温度を表す単位であり、単位の記号には \(\large{\rm{°C}\hspace{1pt}}\) が使用されます。
日本を含め多くの国で、温度を表す単位として摂氏が用いられています。

摂氏は、凝固点(水が氷になる温度) が \(\large{0\hspace{2pt}\rm{°C}}\)、沸点(水が沸騰する温度) が \(\large{100\hspace{2pt}\rm{°C}}\) であることに由来する温度です。

・華氏とは

一方、華氏とは、主に米国で使用されている温度の単位であり、単位の記号には \(\large{\rm{°F}}\) が使用されます。

華氏は、凝固点を \(\large{32\hspace{2pt}\rm{°F}}\)、沸点を \(\large{212\hspace{2pt}\rm{°F}}\) としたことに由来します。

・温度の値の間隔

摂氏と華氏の違いとして、同じ温度差に対する 間隔の差 があります。

以下の表に、摂氏と華氏における 水の凝固点 と 沸点 の温度を示します。

摂氏 華氏
水の凝固点 \(\large{0\hspace{2pt}\rm{°C}}\) \(\large{32\hspace{2pt}\rm{°F}}\)
水の沸点 \(\large{100\hspace{2pt}\rm{°C}}\) \(\large{212\hspace{2pt}\rm{°F}}\)

表に示すように、摂氏は 凝固点 と 沸点 の温度に \(\large{100\hspace{2pt}\rm{°C}}\) の差分があります。
一方、華氏は 凝固点 と 沸点 の温度に \(\large{180\hspace{2pt}\rm{°F}}\) の差分があります。

すなわち、摂氏における \(\large{100\hspace{2pt}\rm{°C}}\) の差分と 華氏における \(\large{180\hspace{2pt}\rm{°F}}\) の差分が一致するため、摂氏で温度が \(\large{1\hspace{1pt}\rm{°C}}\) 変化すると、華氏では \(\large{1.8\hspace{1pt}\rm{°F}}\) だけ変化することになります。

【2】摂氏と華氏の変換

摂氏\(\large{\rm{°C}}\) から 華氏\(\large{\rm{°F}}\) に変換するには以下のように計算されます。

【摂氏 \(\large{\rm{°C}}\) から 華氏 \(\large{\rm{°F}}\) への変換】
$$\large{\rm{°F} = \rm{°C} \times 1.8+32}$$

一方、華氏\(\large{\rm{°F}}\) から 摂氏\(\large{\rm{°C}}\) に変換するには以下のように計算されます。

【華氏 \(\large{\rm{°F}}\) から 摂氏 \(\large{\rm{°C}}\) への変換】
$$\large{\rm{°C} = (\rm{°F} -32\hspace{2pt}) \div 1.8}$$

変換式の \(\large{1.8}\) は先述した『 摂氏と華氏の温度の間隔の違い 』を意味します。
また、\(\large{32}\) は水の凝固点が 『 摂氏では \(\large{0\hspace{1pt}\rm{°C}}\) 』,『 華氏では \(\large{32\hspace{1pt}\rm{°F}}\) 』であることに対応します。

・簡単な変換方法

上記の式は、やや複雑な計算を必要とします。
おおよその温度が分かればよい場合は、変換式において \(\large{32 \rightarrow 30}\) 、\(\large{1.8 \rightarrow 2}\) とすれば簡単な計算となります。

摂氏\(\large{\rm{°C}}\) から 華氏\(\large{\rm{°F}}\) に変換するには $$\large{\rm{°F} \approx \rm{°C} \times 2+30}$$ 華氏\(\large{\rm{°F}}\) から 摂氏\(\large{\rm{°C}}\) に変換するには $$\large{\rm{°C} \approx (\rm{°F} -30\hspace{2pt}) \div 2}$$ とすることで簡単に変換ができます。

・摂氏から華氏への換算例

【換算例】
室温 \(\large{27\hspace{2pt}\rm{°C}}\) を 華氏\(\large{\rm{°F}}\) に変換せよ

室温 \(\large{27 \hspace{1pt}\rm{°C}}\) を以下の式 $$\large{ \rm{°C} \times 1.8+32 = \rm{°F}}$$ で変換すると、 $$\large{27 \times 1.8+ 32 = 80.6 \hspace{2pt}\rm{°F}}$$ と求められます。

・華氏から摂氏への換算例

【換算例】
\(\large{104\hspace{1pt}\rm{°F}}\) を 摂氏\(\large{\rm{°C}}\) に変換せよ

\(\large{104 \hspace{1pt}\rm{°F}}\) を以下の式 $$\large{ (\rm{°F} -32\hspace{2pt}) \div 1.8 = \rm{°C}}$$ で変換すると、 $$\large{(104- 32) \div 1.8 = 40 \hspace{2pt}\rm{°C}}$$ と求められます。

【3】摂氏と華氏の温度の一覧表

以下に、 \(\large{0 \hspace{2pt}\rm{°C}}\) から \(\large{100 \hspace{2pt}\rm{°C}}\) までを \(\large{5 \hspace{2pt}\rm{°C}}\) 刻みで変換した一覧表を示します。 摂氏と華氏の1℃(32?)~100℃(212?)の一覧表

日常で使用する範囲では、以下の温度を覚えておくと 華氏の温度をイメージしやすくなります。

摂氏\(\large{[\hspace{1pt}\rm{°C}\hspace{1pt}]}\) 華氏\(\large{[\hspace{1pt}\rm{°F}\hspace{1pt}]}\)
真冬の気温 \(\large{-1.11}\) \(\large{30}\)
涼しい日の気温 \(\large{10}\) \(\large{50}\)
暑い日の気温 \(\large{26.7}\) \(\large{80}\)
猛暑日の気温 \(\large{37.8}\) \(\large{100}\)

【4】華氏と摂氏の換算ツール

華氏 と 摂氏 の温度の単位を換算するツールです。
空欄に半角数字を入力し、『換算実行』を押してください。

また、分数は 半角記号 / を使用して 『1/5』などと入力してください。
(華氏・摂氏以外の温度の単位にも対応した 温度の単位換算ツール を公開しています。)

・華氏[°F] から 摂氏[°C] に換算

【元の温度の入力】
  華氏  °F    

華氏 摂氏

・摂氏[°C] から 華氏[°F] に換算

【元の温度の入力】
  摂氏   °C    

摂氏 華氏

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