本項では、温度の単位である摂氏・華氏について解説します。
本章では、温度の単位である摂氏・華氏について簡単に説明します。
摂氏とは、温度を表す単位であり、単位の記号には \(\large{\rm{°C}\hspace{1pt}}\) が使用されます。
日本を含め多くの国で、温度を表す単位として摂氏が用いられています。
摂氏は、凝固点(水が氷になる温度) が \(\large{0\hspace{2pt}\rm{°C}}\)、沸点(水が沸騰する温度) が \(\large{100\hspace{2pt}\rm{°C}}\) であることに由来する温度です。
一方、華氏とは、主に米国で使用されている温度の単位であり、単位の記号には \(\large{\rm{°F}}\) が使用されます。
華氏は、凝固点を \(\large{32\hspace{2pt}\rm{°F}}\)、沸点を \(\large{212\hspace{2pt}\rm{°F}}\) としたことに由来します。
摂氏と華氏の違いとして、同じ温度差に対する 間隔の差 があります。
以下の表に、摂氏と華氏における 水の凝固点 と 沸点 の温度を示します。
摂氏 | 華氏 | |
---|---|---|
水の凝固点 | \(\large{0\hspace{2pt}\rm{°C}}\) | \(\large{32\hspace{2pt}\rm{°F}}\) |
水の沸点 | \(\large{100\hspace{2pt}\rm{°C}}\) | \(\large{212\hspace{2pt}\rm{°F}}\) |
表に示すように、摂氏は 凝固点 と 沸点 の温度に \(\large{100\hspace{2pt}\rm{°C}}\) の差分があります。
一方、華氏は 凝固点 と 沸点 の温度に \(\large{180\hspace{2pt}\rm{°F}}\) の差分があります。
すなわち、摂氏における \(\large{100\hspace{2pt}\rm{°C}}\) の差分と 華氏における \(\large{180\hspace{2pt}\rm{°F}}\) の差分が一致するため、摂氏で温度が \(\large{1\hspace{1pt}\rm{°C}}\) 変化すると、華氏では \(\large{1.8\hspace{1pt}\rm{°F}}\) だけ変化することになります。
摂氏\(\large{\rm{°C}}\) から 華氏\(\large{\rm{°F}}\) に変換するには以下のように計算されます。
一方、華氏\(\large{\rm{°F}}\) から 摂氏\(\large{\rm{°C}}\) に変換するには以下のように計算されます。
変換式の \(\large{1.8}\) は先述した『 摂氏と華氏の温度の間隔の違い 』を意味します。
また、\(\large{32}\) は水の凝固点が 『 摂氏では \(\large{0\hspace{1pt}\rm{°C}}\) 』,『 華氏では \(\large{32\hspace{1pt}\rm{°F}}\) 』であることに対応します。
上記の式は、やや複雑な計算を必要とします。
おおよその温度が分かればよい場合は、変換式において \(\large{32 \rightarrow 30}\) 、\(\large{1.8 \rightarrow 2}\) とすれば簡単な計算となります。
摂氏\(\large{\rm{°C}}\) から 華氏\(\large{\rm{°F}}\) に変換するには $$\large{\rm{°F} \approx \rm{°C} \times 2+30}$$ 華氏\(\large{\rm{°F}}\) から 摂氏\(\large{\rm{°C}}\) に変換するには $$\large{\rm{°C} \approx (\rm{°F} -30\hspace{2pt}) \div 2}$$ とすることで簡単に変換ができます。
室温 \(\large{27 \hspace{1pt}\rm{°C}}\) を以下の式 $$\large{ \rm{°C} \times 1.8+32 = \rm{°F}}$$ で変換すると、 $$\large{27 \times 1.8+ 32 = 80.6 \hspace{2pt}\rm{°F}}$$ と求められます。
\(\large{104 \hspace{1pt}\rm{°F}}\) を以下の式 $$\large{ (\rm{°F} -32\hspace{2pt}) \div 1.8 = \rm{°C}}$$ で変換すると、 $$\large{(104- 32) \div 1.8 = 40 \hspace{2pt}\rm{°C}}$$ と求められます。
以下に、 \(\large{0 \hspace{2pt}\rm{°C}}\) から \(\large{100 \hspace{2pt}\rm{°C}}\) までを \(\large{5 \hspace{2pt}\rm{°C}}\) 刻みで変換した一覧表を示します。
日常で使用する範囲では、以下の温度を覚えておくと 華氏の温度をイメージしやすくなります。
摂氏\(\large{[\hspace{1pt}\rm{°C}\hspace{1pt}]}\) | 華氏\(\large{[\hspace{1pt}\rm{°F}\hspace{1pt}]}\) | |
---|---|---|
真冬の気温 | \(\large{-1.11}\) | \(\large{30}\) |
涼しい日の気温 | \(\large{10}\) | \(\large{50}\) |
暑い日の気温 | \(\large{26.7}\) | \(\large{80}\) |
猛暑日の気温 | \(\large{37.8}\) | \(\large{100}\) |
華氏 と 摂氏 の温度の単位を換算するツールです。
空欄に半角数字を入力し、『換算実行』を押してください。
また、分数は 半角記号 / を使用して 『1/5』などと入力してください。
(華氏・摂氏以外の温度の単位にも対応した 温度の単位換算ツール を公開しています。)
【元の温度の入力】
華氏 °F
華氏 | 摂氏 |
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【元の温度の入力】
摂氏 °C
摂氏 | 華氏 |
---|---|